少しずつ物覚えも悪くなり、忘れっぽくなってきた自分に老いを感じる。今こうして何かを書いているときにでさえ伝えたいことの詳細が思い出せないときもある(笑) そんな人たちに朗報?忘れた記憶を思い出す薬が・・・( ゚Д゚)

忘れた記憶を思い出す薬って?

数か月ほど前「忘れた記憶を薬で回復させる実験に成功!」と東大、北海道大学などの研究チームが発表したことを取り上げた情報番組を見た。忘れたことを思い出せちゃう薬なんてドラえもんが持っている便利なアイテムのよう!のび太にせがまれ渋々ポケットから薬を出すドラえもんの顔が浮かんだ。忘れっぽい自分には夢のような薬、朗報だ… 番組の出演者達も驚きの表情だった。



受験にも影響が・・・?

その情報番組ではあくまでも番組の予測だが「もしも大学受験でこの薬を飲んだらどうなるか」というタイトルでこの薬の問題点を放送していた。ここでは受験前に受験者全員が記憶を思い出す薬を服用して皆100点✌大学側も困ってしまうという内容だった。多少大げさな設定ではあったが実際に一般にも手に入るようになったら何かしらの規制をしなけば様々な場所でこのようなことが生じてくると思う(笑)

巣鴨の高齢者にインタビュー

「こんな薬が発表されました!飲んでみたいですか?」と巣鴨の町にいる高齢者に番組スタッフがインタビューする。ほぼほぼ全員が「飲みたくない」という回答。理由は良い思い出や大切なことだけならいいけど嫌なことも思い出すから… この世代の人たちの嫌なこととは戦時中の記憶だった。戦争で空爆から逃げ回ったこと、戦争で親兄弟が亡くなったこと、そのような辛い過去まで思い出したくない。戦争を知らない自分には思いもよらない回答だった。番組の出演者達も「飲んでみたい!嬉しい!」などの回答が返ってくると期待していたようだ。”夢のような薬!”と安易に喜んでいた自分が恥ずかしく思える。人は忘れてしまえるからいいのかも、良いことはいいけど生きてれば生きているだけ辛いことも増えていく。時間がたって嫌な記憶も遠い過去になるから生きていけることもある。特に戦争を実際に体験したその恐怖や辛さは計り知れない。人生の中でも強烈な体験だったと思う。

ステキな高齢者

薬など飲まずに今の自分を受け入れて生きていきたい、忘れたら忘れたでいいんじゃない?と辛い体験をしたにも関わらず穏やかな表情で話すおじいちゃん、おばあちゃん達はなんだかステキに思えた。老いをおそれず老いを受け入れ生きていく・・・凄い!ホントかなわないわ(笑)

このようなリアルな回答を聞くとこの薬を研究してきた研究者たちはどう思うのか?がっかりしてしまうのか?番組の内容だけを見てる分にはある意味期待を裏切ったような終わり方であったが、実際には高齢者の需要もあるだろうし高齢者に限らず若年性のアルツハイマーや認知症の患者もいるので必要とする人は沢山いるだろう。まだまだ働き盛りの若い世代には本当にありがたい薬であると思う。何気なくたまたま観たテレビだったがなんだか久しぶりにとても考えさせられる内容だった。

自分が高齢者と呼ばれる年齢になったとき今回巣鴨でインタビューされたおじいちゃんおばちゃん達のようにステキな老人になれるだろうか。